遠縁に当たる親戚なので、読んでみている。
金沢にある旧制4高〜東京大学理学部物理学科と進学して寺田寅彦博士に師事していたらしい。雪の結晶の研究が有名である。旧制4高時代に組織学を学んでいたとのこと、ある意味同門だ…
この本の目次は、
一、科学の限界 1 (18頁)
二、科学の本質 18 (22頁)
三、測定の精度 40 (22頁)
四、質量とエネルギー 57 (17頁)
五、解ける問題と解けない問題 73 (16頁)
六、物質の科学と生命の科学 90 (17頁)
七、科学と数学 105(15頁)
八、定性的と定量的 122(17頁)
九、実験 143(21頁)
十、理論 159(16頁)
十一、科学における人間的要素 176(17頁)
十二、結び 197(5頁)
付録:茶碗の曲線 204
これから分かることは、中谷宇吉郎という学者が実証主義に基づいた実験物理学者である、ということである。文章の書き方も、物理学者らしい、カッチリとした構成になっている。
私は生命科学を学んでいるが、基本的に実証主義に基づいた実験生物学者であると自負している。この本に書かれていることは、知らずに身についているようだが、1度文章にしてみたいと思った。題名は「続・科学の方法」とするのは図々しいだろうか?