研究=人生の生活

人生の質を高めるのが哲学なら、学問を探求するのが研究と思い始めた物書き志望者の練習帳

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Productivity

Productivityという言葉を初めて聞いたのはBostonであったSDB Meetingの時だった。

共同研究者のPIがポスドクの私のポスターを見に来て、プロジェクトの進行状況をチェックしに来た時!近くにいた当時のボスに「You are very luckey! He is so productive, very nice!」と話しかけているのが聞こえてきた。褒められているのが分かった。

その前の年のMeetingには参加しなかったけど、シンポジウムの誰かの発表のイントロで私の論文が紹介されたらしく、ボスは鼻高々だったらしい!

アメリカという国は評価と給料が直結するので、最初に契約した給料$33,660が3年後には$53,660まで上がった。ポスドクとしては破格の待遇をしてもらった!

この金額は私のProductivityに対して支払われたと思っている。

では、Productivityとは何か?

この分野で、分かっていること、分かっていないことを区別して、問題点をピックアップし、それに対して確認をする、OODA (Observation, Orientation, Decision, Action)のサイクルをきちんと回せているということだと思う。PDCAサイクルよりも回転が速いのが特徴だと思う。もちろん、その日その日はOODAのDとAの間にPDCAのステップが入ってくる。違うのは、状況判断と意思決定が行動パターンに組み込まれていること!

日本ではPDCAを回して上司に報告で終わりだけど、世界的にはOODAを回した結果が評価される。日本で博士持ちの研究者が評価されにくいのは、OODAサイクルを回せる人材育成をしていないからではないだろうか?