2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧
最近の紙面で、大学教員の任期制に関する話題を目にすることが良くある。かく言う私も任期制で5年任期更新1回、計10年の契約である。この3月で友人が1人任期切れで大学を去った…学生にも評判の良い、優秀教員だった。幸いにも自宅近くに就職先を見つけ…
学問の世界には潮流というか学閥というか、師弟関係というか、世代を超えた流れみたいなモノがある。弟子入りした先生が作った人の塊に時には対峙しなければならないこともある。そもそも学問というモノは真理を探究する姿勢の様なところがあり、郷に入った…
先日、外国人ポスドクが研究室を去るに当たって、挨拶した言葉の中にこれはという物があったので記しておこうと思う。研究者には2種類いて、結果を追い求める人と、手放そうとする人だそうだ。1つの結果を深く掘り詰めて新たな事実を発見できるか、発表した…
TV番組でよく流れている科学的解説っぽいインチキ解説、観ていて不快になる事がある。用語が正確でなかったり、使い方が間違っていたり、そもそも意味を為さない言葉を使っていたり…今は、中谷宇吉郎の著作を読み漁っているけれど、彼もNHKが垂れ流すエセ科…
遠縁に当たる親戚なので、読んでみている。 金沢にある旧制4高〜東京大学理学部物理学科と進学して寺田寅彦博士に師事していたらしい。雪の結晶の研究が有名である。旧制4高時代に組織学を学んでいたとのこと、ある意味同門だ… この本の目次は、 一、科学…
研究=人生という事は…誰もが人生の経営者だから、研究にも経営意識が必要となってくる。マーケティング、予算獲得、プロジェクト考案、技術開発、コスト意識等など、会社で言われているような仕事は当然のように必要となってくる。 headlines.yahoo.co.jp h…
縁のある科学者の展示会に行ってきました。中谷宇吉郎は随筆家でもあるので、少し本を集めて読んでみたいと思います。 中谷宇吉郎は小松市新保という土地の出身です。芙二子さんは次女だそうで、札幌の出身です。新丸村は小松市の山奥にある集落で、新保地区…
生命科学系の研究者に多い傾向にあるが、研究=実験だと思っている人をしばしば見掛ける。この手のタイプは研究量=実験量だと考えている節がある。 答えはNOである。 研究とは字のごとく、研いで究める事である。ここに量の話は出て来ない。あくまで、”質”…
細胞が増殖して、ある程度の数になるとさいぼうが立体的に配置し、ある向きで配置する事になる。この現象は、コンパクションと呼ばれ、マウスでは8細胞期から始まること、E-CadherinのZygoticのなmRNAが翻訳される事によって生じる事が分かっている。理論的…