研究=人生の生活

人生の質を高めるのが哲学なら、学問を探求するのが研究と思い始めた物書き志望者の練習帳

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ピュア・サイエンスとコマーシャル・サイエンス

 先日、外国人ポスドクが研究室を去るに当たって、挨拶した言葉の中にこれはという物があったので記しておこうと思う。研究者には2種類いて、結果を追い求める人と、手放そうとする人だそうだ。1つの結果を深く掘り詰めて新たな事実を発見できるか、発表したがって大きな発見に至らない人とも言える。私の師匠と私達は前者で、少数派だそうだ。この外国人ポスドクはアメリカ、ヨーロッパを渡り歩いて、今の研究分野に出会って、私達が命懸けで書いた論文を読んで、憧れて、一緒に仕事がしてみたいと言って来たそうだ。とても嬉しいことだ。1人しか共感者がいないと言うのも寂しいと一瞬思ったが、それは違う!少数派の中で勇気を持って渡り歩ける人はもっと少数派である。1人いれば、我々がやってきたことが正しいという十分条件となる。論文の数は少ないけれど趣旨が深い、そんな研究をやってみたいと思っていたはずだ!

とはいえ、あくまでバランスの問題でアウトプットがないと研究費が取れない仕組みに出来ているので、アウトプットの場所が論文以外にも必要である。最近のSNSのサイトの中に今現在進行中のプロジェクトについて紹介できる、信用できる場所を見つけた。データを売る必要はなく、方法論を議論できる場所なので大いに利用してみようと思う。