研究=人生の生活

人生の質を高めるのが哲学なら、学問を探求するのが研究と思い始めた物書き志望者の練習帳

mnakaya.work

形態形成

 細胞が増殖して、ある程度の数になるとさいぼうが立体的に配置し、ある向きで配置する事になる。この現象は、コンパクションと呼ばれ、マウスでは8細胞期から始まること、E-CadherinのZygoticのなmRNAが翻訳される事によって生じる事が分かっている。理論的に立体的な配向性は5角形以上で出来て、さらに細胞の断面はほとんど6角形であることから、6角形が3次元組織中での最小数の多角形という事になる。これは、サッカーボールを見ていて思いついたことです。細胞は単純な形が好きなので、最も単純な構造に落ち着こうとする傾向にある。形態形成時もこの法則が保存されていそうだ。興味深いことに平面極性が観察される箇所では、見事に6角形が並んでいる。また、細胞ー細胞の境目が3つの線の交わりになる場所に局在するタンパク質も同定されている。これも、細胞が6角形を基本とする形態学的な証拠の1つであろう。正6角形が並ぶと平面になり、6角形が歪になると立体的にたわむことも観察出来る。

 この1細胞の形と組織の形がどの様な関係になっているのかは、不明である。少なくとも細胞接着が形成された後の出来事であるという事だけははっきりしている 。その一連のシグナルは細胞接着を起点として、細胞骨格の構築を終点とするシグナルであろう事が想像できるだけである。今後の課題である。