生命科学系の研究者に多い傾向にあるが、研究=実験だと思っている人をしばしば見掛ける。この手のタイプは研究量=実験量だと考えている節がある。
答えはNOである。
研究とは字のごとく、研いで究める事である。ここに量の話は出て来ない。あくまで、”質”の議論である。
そんな私も研究=実験だと思っていた時期がある。未熟だった。留学して変わった。思いついたら一晩寝かせろ、今日できることは明日やれ、この2つのフレーズに効率的かつProductiveな研究のコツが潜んでいる。思いついてすぐは脳がアドレナリンで興奮しているので、単純なミスを犯しやすい。今日できる事はすぐにでも出来るけれど、一晩やり方をじっくり検討してから始めた方が計画的かつ正確で精密な実験が出来る。つまりは、研究量=思考量だと言えよう!今自分が思いついたことは、歴史上では10人位、現在で3人位は同じ事を考えている可能性がある。よりProductiveでありたいなら、この可能性を見逃してはいけない。思いついたらまずメモ、そして情報収集が定石である。